PT LA調整記録

イベント

2024/03/22より開催された、Flesh and Blood Pro Tour Los Angelsに参加するにあたり調整等について記します。

思考の整理も兼ねているため、それぞれの項目で書いた時期が異なります。

HVY以前

新セットの全体像が見えない状況で関東のメタに合わせいくつかのデッキ候補がありました。
Dash, Fai, Katsuの三つです。関東のメタの中心となるデッキはBravo, Dromaiでした。
それぞれ、DashはコントロールDash(コンダ)でBravoを確実に倒せるが、Bruteや平均的な打点と手数の多いFaiを苦手としていました。デッキとしてはロングゲームを要求するため、体力の温存と効率的な考え方が求められます。
Fai, KatsuはDromaiに対して有効ですがGuardianに5分、他のデッキも劇的に有利とはいかない状況でした。ロングゲームになりにくいですがビッグターンを作るためのプレイ感を鍛える必要がありました。
HVY発売後はメタをデッキ理解度を上げることで対応力を上げる想定でした。

Katsu行けるんちゃうか?そんな風に思ったプレビュー期間でした。

HVY発売後~R2N

Katsuで新環境を試した結果、待っていたのはGuardianに対して圧倒的に不利になった世界線でした。
加えてGuardian村の関東でNinjaを握るのは現実的でないと感じ、改めてコンダを握るべきか思案が始まりました。ですが、思案はまたしても崩れていきます。

Battle Hardened HartfordにてYuki Lee BenderがKayoで圧倒的な成績を残します。
Bruteが隆盛すればコンダのようなコントロールデッキはなかなか勝てません。コンダはトップメタGuardianに対して有利なデッキではあるのですが、もう一つのトップメタたるBruteに対して不利なデッキです。5分の成績でよければコンダはそれに耐えうるデッキですが、R2Nで結果を残したい身ではあるため、ここでコンダは選択肢から落ちます。

そして、現状で対策の少ないKayoを使う方針に切り替え、Armoryでリストを試しつつYukiのリストからR2Nまでに多少のアレンジを加え最終的に、Assult and Batteryの赤が抜けCensorが入る形になりました。

R2N Tokyo FAB

Arakni × second
Levia ○ first
Kayo ○ first
Bravo ○ second
Kassai × first
Bravo ○ second
4-2
初戦が響き抜けられず

R2N あずまや
Dromai 〇
Dromai 〇
Kano ×
Bravo ×
Fai 〇
3-2
Kanoでサイコロで1が出ました

R2N Fellows
Dash ×
Kassai ×
0-2
1戦目でBrB、Cast Bonesプレイ0
2戦目でデッキトップから落ちたCast Bonesに苦しむ

6-5ながら感触は良し。
ただ、R2Nの負けは下振れたときのリカバリーがうまくできず負けている。
特にKanoでの負けはNo Fearを引き込めず、必要なところでターンスキップしたターンになったためゲームにならなくなってしまった。
・負けた理由が明確なゲームが多く気持ちの切り替え易い
・噛み合いだけがうまくいくゲームであれば簡単に終わる
この2点があるだけでも十分にPTに持っていけそうではあります。

R2N後~PT直前まで

メタが回ります。

日本のR2N後半ではGuardianだけでなく、Dromai、Uzuriなど結果が出ていなかったヒーローが結果を残します。

また、世界的に見てもDromaiが最多勝利を記録しました。アグロ〜コントロールまで変幻自在の構築の柔軟性を見せつける結果となります。

ここからDromaiを握るには練度もプレイ精度も足りていません。R2Nを終え一度関東のプレイヤーを集めてメタゲームを整理しました。※3/4のこと

この段階ではVictor, Kayoを筆頭に前回のPTでも一定の割合を誇ったDashが上位に入ると予想しました。Dashを上げた理由はGuardianに対して強く出ることができ、他のヒーローに対しても5分近くなることが理由になります。

Dromaiに関しては当初2-30人のプレイヤーが選択するのではと思っていましたが、メタゲームの速度を見るともう少し上に上がってくるだろうと予想。ですが、前回のバルセロナでの世界選手権を鑑みるとLexiが退場したあとにDromaiがメタの中心となったときにはしっかりとメタられ想像とは違ったデッキ分布となったことを踏まえ、Dromaiさえもメタられるようになるだろうと予想して微増ながら4、5番手と考えました。

全体で話した結果使い慣れていて、かつ上振れがあるデッキということでKayoを選択することにします。

Deck List決定まで

今まさに、LA行きの飛行機を待っている時に書いていますが、まだ悩んでいます。

あまりにも狭い世界で調整してしまうと、当たり方次第では0-4も十分にある上に、自分自身が一度0-4しています。どのようなデッキタイプにも5分以上つけるのは難しいことですが、丸い選択をしなくてはなりません。

Katsu、Fai、Kanoなど目立っていない相手に対して押し付けて強いHumble。Dashからアイテムを奪うSmashing Performanceなど当たり方では不必要になるカードを何枚いれるのか。全く決まる見込みはありません。

飛行機に乗り込み、時間をかけて悩んでみます。
最終的に数日前に固めたGuardianを見つつも、上振れた時に爆発力のあるMassacru, Savage Beatdownを採用した形としました。

Hero: Kayo, Armed and Dangerous
Weapons: Mandible Claw
Equipment: Apex Bonebreaker
Fyendal's Spring Tunic
Heartened Cross Strap
Nullrune Gloves
Scabskin Leathers
Scowling Flesh Bag
Skullhorn

(2) Assault and Battery (red)
(3) Bare Fangs (red)
(3) Cast Bones (red)
(3) Command and Conquer (red)
(2) Humble (red)
(2) Massacre (red)
(2) Oasis Respite (red)
(3) Pack Hunt (red)
(3) Pulping (red)
(3) Runner Runner (red)
(1) Savage Beatdown (red)
(3) Savage Feast (red)
(3) Swing Big (red)
(3) Wild Ride (red)
(3) Agile Windup (yellow)
(3) Beast Within (yellow)
(3) Bloodrush Bellow (yellow)
(3) Send Packing (yellow)
(2) Smashing Performance (yellow)
(3) Agile Windup (blue)
(3) Assault and Battery (blue)
(3) Mighty Windup (blue)
(3) Pack Call (blue)
(2) Reckless Swing (blue)
(2) Reincarnate (blue)
(3) Smash Instinct (blue)
(3) Wrecker Romp (blue)


See the full deck @ https://fabrary.net/decks/01HNYDBXGMG8T0Q9Q2F59KH9GP

青いカードについて

プレイして意味のあるカードを採用しました。特にDiscordがコストに含まれるカードはパワー6のWrecker Rompのみとして、攻防のどこかしらでプラス作用のあるカードのみとしました。Smash Instinctは地味ですがゲーム後半にフルハンドの2撃目に打つことが出来れば2点もしくは防具を剥ぎ取ってくれます。

赤のコスト3のカード

元々のYukiのリストではAssult Batteryだけでしたが、そこにMassacru, Savage Beatdownを追加しGuardianやDromaiなどの硬いデッキに対して押込みが出来るようにしました。

戦績

PT LA スイスCCラウンドR1 Dromai ×R2 Kayo ×R3 Kayo ×R4 Dromai ○

大きな間違いをゲーム中にしていなかったと思っていますが、全体を通してBrBとCast Bonesの2枚看板がゲーム後半に寄ってしまい相手に圧をかけることができませんでした。

CallingR1 Victor ×R2 Kassai ○R3 Kassai ○R4 Kayo ○R5 Katsu ○R6 Katsu ×R7 Prism ×R8 Victor ○

R6は明らかなミスをして負けてしまったのでゲームにすらなりませんでした。前半のミスなのですが、そのミスだけしなければ十分に上位で初日抜けできた可能性もありました。

ターニングポイント

PTのR2で当たったEllyが同型でHeartened Cross Strapを装備していたので理由を聞いたところ、BrBのターンを最大化も出来るし、3枚からBrBスタートして赤2枚と引いてきても動けるのでバリューを出せると言われました。

そのあとの試合から防御的に立ち振る舞う必要のあるゲームではCross Strapを装備してみることにしたところ劇的に勝率が良くなりました。※Kayo, Kassai

特にKassai戦はゲーム後半で防御値のないWild Ride, Bare Fang, Pulpingをただ打ちしてMightを作ることが出来る上に、次のターンの攻撃も4or7が保証されます。

Cross Strap使い方の解像度が上がったことは今回のPTの一番の成果だと思っています。

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